民法29「家督相続⑥」

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養子縁組と家督相続の関係

養子縁組した男子は、養子縁組したその日に出生した嫡出男子とみなされるため、縁組前の嫡出女子並びに縁組後の嫡出男子に優先する。

戸主甲の妻乙が、懐胎中に男子丙を養子とした後、男子丁を出生した場合の戸主甲死亡による家督相続については、旧法第968条の規定は胎児は出生前でも既に生まれたものとみなし、その利益のため家督相続の開始すべきことを定めたもので、家督相続の順序につき長幼の順序を定める標準を規定したものではないから、養子丙を法定の家督相続人とすべきである。大2・8・22民452回答

戸主が婚姻後に男子を養子とした後、婚姻前に出生した男子につき旧戸籍法第8条の嫡出子出生届をした場合でも、戸主の死亡による家督相続は養子である。昭30・10・13民甲2182回答

戸主が長男を廃除し、男養子をした後、廃除当時懐胎していた長男の妻が男児を分娩し、その後戸主の死亡により相続が開始した時は、長男の子に代襲相続権がある。大13・6・16民5264通牒

参考文献 先例 親族相続法 小石寿夫 明治民法・旧法 兵庫県司法書士会

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